前歯のかみ合わせを直す”おまじない”!?
2021年3月2日
こんにちは。3月にはいりました!
もうすぐ卒園、卒業、そして入園、入学、入社という方も多い時期です。
もうすぐ小学生になるよ!という節目の時期に初めての永久歯が生えてきます。
第一大臼歯=「6歳臼歯」と永久歯の前歯です。
このころから、前歯の歯並びの心配事や、噛み合わせの間違いが発生したりで矯正歯科へ受診を考えるおうちも増えてきます。
今日は、前歯のかみ合わせの間違いのうち、上の前歯が生え始めたときの反対咬合に効果のある、お家でできる“おまじない”についてご紹介しようと思います。
*おまじないというのはあくまでも表現です。魔術ではありません。
★★ レシピ ★★
①矯正歯科を受診しましょう。
なーんだ。。。と思った方もいらっしゃるかと思いますが、おまじないも正しい方法で行わないと全く効果がありません。
まずは、おまじないの効果が出やすいかみ合わせかどうかを判断し、また、正しいおまじないの方法を伝授してもらうために、歯並びの相談に行ってください。
大体の歯科医院では相談料は無料のはずです。お時間をご都合いただき、予約を取りましょう。
②アイスの木の棒、木のアイスのスプーン、舌圧子(下の写真)を用意
上の写真は「舌圧子」、かみ合わせを変える手助けをする道具です。
内科のお医者さん等を受診すると、のどを診てもらうときにベロを押さえるあの「へら」です。
①の手順を踏んでいただくと、歯科医院で舌圧子がゲットできるはずです!
ここでは、詳しい方法については割愛させていただきますが、てこの原理を使います!
どこかで聞いたことがありますね~。
③ お家で、“おまじない”をやってみる!!
さあ、いよいよです。
歯科医院で聞いてきたコツを思い出しながらやってみましょう。
ここで大事なことは、舌圧子を使って“おまじない”をするのはお子様ご本人です。
≪大事なこと≫
・大人の目の届く場所で、静かに座ってやる。
・毎日ちょっとでもいいからやる。
・棒をガリガリかじらない。
・痛くなったり心配なことがあったら歯医者さんに相談する、受診する。
“おまじない”については、何分くらいやるんですか?一日何回やればいいの?等、質問を受けますが、決まりごとはありません。強いて言えば、ちょっとの時間でも、毎日続けてみる。ということでしょうか。
効果が目に見えてくるのはすぐではないというところも、“おまじない”の特徴です。
2~3か月ほどお家で続けてもらって、効果のほどを判定するというようなものなので、気長にやってみましょう。
では、実際に“おまじない”をやってもらった症例をお出しします。(小1)
昨年の11月に受診され、歯磨きのご指導と、前歯や奥歯のかみ合わせについてご説明をさせていただきました。
写真のように下の前歯4本と上の前歯2本が永久歯に生え変わっている状態でした。
かみ合わせはというと、下の前歯より、上の前歯がお口の中に向かって伸びてきており、俗にいう反対咬合になりつつありました。
そこで、家庭で舌圧子の使用をお願いし、3か月が経過したので再受診していただきました。
どうでしょうか?
おまじないは効果があったようですね!!
上の前歯の向きが変わり、下の前歯を外から覆うようにかみ合わせが変化していることがわかりますね!
変化を比べて見ましょう。
“おまじない”のちょっとした努力は必要ですが、自分で前歯のかみ合わせが直せたらラッキー!!!
ただし、歯科医師の指導の上、正しい方法で行わないと効果があまり感じられないか、もしくは思わぬ結果や事故を招く恐れもありますので、自己判断で始めないようにお願いします。
初診相談は無料でお受けいただけますので、上手にご利用くださいね!!
ふみ矯正歯科 竹村 史